大学院生になってさらに複数のメールアドレスを管理しないといけないようになり、しかも大学院でもらったメールアドレスにはスパムメールがてんこもり・・・(一般に公開されているので)ということで新しくメールクライアントを導入しようかと考えました。
メールクライアントといえばGmailやYahoo!などのWebmail系、Outlook ExpressやEdMax(私も使っています)などのインストール型がありますが、欲しい要件としては
- Webベース(バイト先、自宅、大学院等様々な場所でPCを扱うため一元で管理したい)
- 複数のメールアドレスを管理できる
- 無料(有料でもいいのがあったらいいのですが、有料→完璧にすばらしいもの→未だ発見できず なので無料なら自分で色々いじる意欲もでますんで)
- スパムメールを排除してくれる
- 自分で細部までカスタマイズ可能
くらいかと思いますが、WebベースのGmailやYahoo!ではカスタマイズがしにくいことやスパムフィルタリングが微妙そうという点、Gmailは個人情報を覗き見されている感がある点などからパス(あと、外部のアドレスを管理できますが微妙に使いづらいので)。Outlook ExpressやEdMaxなどのインストール型は様々な環境でメールを受信するので一元管理をしたいな・・・と。
そんなわけでたまたま発見したScalixに白羽の矢が立ちました。
しかしそれは同時に困難な道のりの始まりでした。。
まず、Scalixがどんなものかを簡単に説明しておきます。
- AjaxベースのWebメールシステム(Scalix Web Access)
- 拡張性が高い(高そう)
- 標準でSMTP、MIME、MAPI、POP3、IMAPRev4、HTTP、SSL、LDAPなどの対応はもちろん、全文検索も備えています。それに決め手となったのは他のオープンソースとの親和性です。Scalixレディという機能なのですが、SpamAssassinやClamavなどと連携してウィルス・スパム対策ができるようです。あと、まだ使用していないのですが「プラグイン」機能があるのでなにやら色んなことができそうです。
- 実はすごい歴史がありそう
- 前身となるのはヒューレットパッカード社のHP OpenMailだそうです。HP OpenMailは10万ものユーザが利用していたとScalixのHPに書いており、安心感があります。
- 携帯電話にも対応+セキュリティも充実
- 歴史があり、生き残ってきた=様々な攻撃に耐えてきたと解釈できるので様々なノウハウが蓄積されていてセキュリティもあると考えられます。それに、まだ使ってませんが携帯電話にも対応しているので電車の中からちょろっとメールチェックもできるかと思います。
- オープンソース(無料)である
- まぁここはいいような悪いような微妙なラインですが、オープンソースとして公開することによってすごいユーザーによる改良があるかもということでしょうか。しかし残念ながら現在の自分の技術力ではこのScalixほど巨大なソフトウェアの改良をする技術はないと感じています(利用言語の違いもさることながら)。Scalix社が25ユーザー以上(プレミアムユーザーに対して:プレミアムユーザーとは管理者のことで、一般ユーザ(スタンダードユーザー)は無料で無制限に作れます)に対して課金しているのにオープンソースなのは、サポート的な意味合いが強いのでしょう。いかにもオープンソースでのビジネスモデルって感じです。
ちなみに、CentOSにインストールをした(現在日本語化までしておきました)感想として、Scalixのデメリットをあげておきます
- インストールが大変
- まぁCentOSにインストールしようとしたのがいけないんでしょうが(Scalixの対応OSはRedHat、SUSE、Fedoraです)、インストール前の環境チェックでほぼ間違いなく怒られるかと思います。Tomcatを入れたのにダメと怒られたりhostsの設定がダメだと怒られたり、何度心が折れそうになったことか・・・
- 実はデフォルトでは複数メールアドレスの管理に対応していなかった
- これは自分の勘違いなのかもしれませんが、Scalixは独自でPOPサーバー、IMAPサーバーとしての機能を備えているのですがメールアドレスはデフォルトでは許可したドメインのみの対応でした。一人のユーザに対して複数のメールアドレスでの受信をしたいのですがデフォルトの設定だけではできないのかもしれません。
- もしかしたらAjaxベースは微妙に使いにくい場合があるかも
- Ajax=Web2.0感は認めます(正しい定義ではないですが)。しかし今のクライアントPC環境においてはまだフルAjaxなWebメールクライアントは時期尚早だったのかもしれません。確かに使いやすいのは使いやすいのですが、インストール型PCと比べると微妙に・・・本当に微妙なのですがかゆいところに手が届かない感はありました。細かい点ですが、「受信ボックス」を右クリックしてもメニューが出てこないとか、一括で領域指定(一箇所をクリックしてからシフトを押しながら他の場所をクリックしたら領域指定できると思ったのですが)ができない場合が多いとか、Ajaxベースのシステムを作った経験もあるので技術的な難点が多い事は分かりますが、やや不満はありました。まぁしかしそこはScalixのバージョンが上がるたびに改善されていくと信じています。
とりあえず簡単なScalixの説明はこのくらいです。
Scalixのインストール編についてはまた近いうちに書いていきます。